このゲームは芸術的過ぎる。
どうにかこのゲームの面白さを誰かに分かって欲しいので、昨日の記事のHexcellsの追加パックであるHexcells Plusの5-1の解説をします。
解くのに1時間以上かかりましたが、本当に芸術的で何回叫んだかわかりません。
5-1の開始盤面はこうです。とりあえず六角形マインスイーパの要領で確定情報で開けられるだけ開けていきます。
全部開けた盤面がこちらになります。一見詰んでいそうに見えますが……
詰んでないんだな、それが。
以下、我々はキチガイ染みた芸術的な設計を目の当たりにすることになります。
こいつとこいつに注目!!
昨日の記事でもルールを書きましたが、
盤外に書かれた数字(6)はそのライン上に何個爆弾があるか、青マス(爆弾)に書かれた数字(1)は半径2マス上にあと何個爆弾があるかを示します。ということは……?
青マスに1とあるため、この範囲内にあと1個爆弾があって、(裏を返せば、「あと1個しか爆弾がない」、)
このライン上に6個爆弾があるわけですから、
・ライン上に爆弾が6個ある。もう2個見つかっているので、残り4個。
・ライン上の残りマスは5マス。
・その5マスの内、六角形に囲まれた2マスには、1個しか爆弾が存在できない。
・ということは、数合わせをすれば、ライン上の残りの3マスには3個爆弾がなければ矛盾する。
おおお!!!一気に爆弾のありかが3個も分かったぞ!!!
……ここで終わると思った?
終わらないんだな、これが。
思い出して欲しい。六角形の中には1個しか爆弾が存在できない。
赤ラインの存在から、囲ったどっちかの1マスに爆弾があることは分かっている。
ということは、六角形内の他のマスは全部セーフである。よって、
ここまでは確定情報としてマスが開くことになる!!!!!!!
う、美しい……。
とりあえず、確定情報からわかった範囲でバカバカ限界まで開けていく。すると……!?
とりあえず何の詰みもなく難なくここまでは開く。そして……
このライン(4)があるので……
ここが全部セーフになり……
今まで解いていたのと全く関係ない場所に飛び火して大量にマスが開くのである。ビューティフォー……。
ONDISK「GTさんの盤面、なんか芸術的……」
そして更に、本当に芸術的なのはここからというのがHexcellsの恐ろしいところである。
とりあえず確定情報を元にバカバカ開けていくと、以下の局面で詰む。
ラインに頼ろうとしてみても、
数えれば分かるけど、両ライン共に「残り爆弾1個に対して空きマス2個」となっており、全く役に立たない。
というわけで、我々は遂に画面左部、このゲームの本当に芸術的なマジックを目の当たりにすることになる……
左部分拡大図。ルールを思い出して考えてみよう。爆弾(青マス)に書かれた数字は、半径2ブロック内にあと何個爆弾があるかを示している。従って、
上の3に注目すれば、この六角形の中にあと3個爆弾があることになる。そして1個は既に見つかっている(真下)ので、あと2個爆弾があることになる。そして、
全く同様のことが下の爆弾にも成り立つ。
重ねると、こう。そして、
通常のマインスイーパのルールに今更立ち返ると、
青で囲んだ「4」の周りには4個しか青マス(爆弾)が無く、その内2個は見つかっているため、青線の範囲内に2個爆弾がある事になり、
六角形の中にはそれぞれ2個ずつしか爆弾が無いため、
裏を返せばこの両マスはセーフである。
ビ ュ ー テ ィ フ ォ ー 。
……芸術的な仕掛け、これで終わりだと思った?
まだ終わらないんだな、それが。最後の最後で見ることになる。
とりあえず、こう開く。しばらく確定情報に則ってバンバン開けていく。
ここで詰むが、例のごとくラインを活用して、
3のライン上に既に3個爆弾があるので残りが全部開く。
再び確定情報ゲー。
するとこの図で詰むのだが、
7の六角形の範囲内にはあと7個爆弾があり、6個確定してるので、残り1個。
青で囲った4から、通常のマインスイーパの要領で□内に1個爆弾があるので、
六角形の範囲内の他のマスは全部セーフ。
こう開く。
また確定情報だけで開けていく。
ここで詰むのだが、例によってラインを使い、
この爆弾を発見し、
ここで詰み、同じ要領で、
この爆弾を発見し、確定情報を用いて開けていくと、
上のような盤面になるのだが、六角形内にあと爆弾が4個あり、爆弾2個と開きマスが2個のことから、残りは全部爆弾だということが分かり、
ここで対岸に渡ると、今爆弾を確定した影響で、3の六角形内のこのマスがセーフなのが分かる。
そして貴方は覚えているだろうか。先程役に立たないと言ったあのラインを。
さっきは役に立たなかったこの2ラインが……
先程の二重六角形で空いたマスと別のラインから、上の位置の爆弾が確定するので……
先程まで役立たずだった5のラインが安置を発見し……(見切れているけどライン上に爆弾が5個あります)
その影響で同じく役立たずだった4のラインが爆弾を発見する……
恐ろしいピタゴラスイッチである……
あとは確定情報に乗っ取り、先ほどと同じ対岸渡りを繰り返して(下図)、
結局最後のこの中央のマスが残る。
本当の本当に何の手がかりも無く、マジで詰んでいるように見えるのだが……画面を良く見てみよう……
残り空きマス数1、残り爆弾数1。よってここは爆弾で確定である。
最後の最後に中央が残り、残り爆弾数から一撃で確定する。
これほど巨大な盤面が、一切の勘無く、ひたすら頭を絞るだけで全て解けるのである。
ここまで美しい盤面が今までかつてあっただろうか……。
あまりにも芸術的に過ぎたのでブログにしてしまった。
面白いと思った人は、是非買って欲しい。セールを待ってもいいが、全パックでもたかだか定価900円である。あまりにも安すぎるというものだろう。
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