私です。画像は特にありません。0時17分に書き始めてます。
予定では今頃とっくに映画を見終わって日記もつけて優勝しているはずでした。どうしてこんなことになったのか、その全てをお話しましょう。映画より怖い話です。
着信アリの本当の恐怖
この映画は1時間50分くらいあるのですが*1、観ていて半分ほど、50分くらい経った頃に私はふと思いました。
「なんだか胸が苦しい……」(※物理)
そういえば食事を摂っていませんでした。私は胃が悪いので、そのせいかな? この状態で映画見るの嫌だなぁ、とか思いながら、あまり集中切らしたくないのでそのまま見てました。
しかし更にその10分後、事態は深刻化したのです。
「気持ち悪い……というか軽く吐きそう」(※物理)
べつに、映画の内容で精神的に吐き気を催していたわけではありません。というかSAWシリーズを好き好んで全部見るような人間に吐く映像なんてありません。
それなのに私は胸が苦しいのを通り越して少し吐きそうになっていたのです。何故でしょう?
聡明な読者の方はもうお気付きでしょう。
私は3D酔いを起こしていたのです。
(どうでも良い話ですが、「聡明な読者の方はもうお気付きだろう」みたいな文章を目にした時にお気付きであった試しがありません。私は永遠に聡明な読者になれないようです。みなさんは聡明な読者になれた経験がありますか?)
「今まで映画で酔ったことなんて無いのに何故?」と思い、カメラワークに注目して気がついたことなのですが、この映画、恐らくほとんどのシーンがカメラを手で構えて撮影されています。よく見ると画面にずっと手ぶれがあります。目の前を横切る被写体を追いかける時などまるでAIMのようです。動いている被写体が突然静止すると少し行き過ぎてからカメラが戻ります。3D酔いを起こすのに100%最適なカメラワークです。
こういう撮影方法になったのは多分、雰囲気とかの都合の問題だと思います。
自分の体質を私は完全に舐めていました……。ゲームで3D酔いする事こそ数あれど、マジの意味で3D酔いするとは夢にも思いませんでした。
内容は面白かったけど3D酔いしたので☆1つです。嘘です。とりあえず途中で休憩を挟む必要があったので日記書くのがこんな時間になりました。そんな話。
鑑賞した感想 (1)
エンドロールを見て「秋元康が作ったの!!!!!!!!!???????」となったのは私だけではないはずです。もうその衝撃だけで半分くらい内容が吹っ飛んでます。
流石にいくらなんでもマジで私が生まれる遥か前の番組なので知らないのですが(父がたまに話していました)、秋元康と言えばおニャン子クラブというテレビ番組で大ヒット、現在は私も知る通りAKB48の企画者として世界に名を刻んでいます。たぶん、ハズレを作ったことのない人です。いわゆる天才の類です。
少し秋元康の話をするのですが、この人はちょっと先見の明がありすぎたと思います。マジで怖いです。
私はAKB48自体については全く知りません。今でこそデレステを通過してシャニマスやウマ娘のオタクをやっていますが、AKBやらSKEやらが流行っていた頃に私が見ていたのはもっぱらSKTでした。(LoL分かる人にだけ通じるギャグ。)*2
AKB48は基本的に男性向けの企画として認識しているので今でも知識が無いのですが、デレステとかを通過してきた今になって振り返るとコンセプトが本当に恐ろしいですね。
私がAKB48について知っていることは、秋元康の言葉たった一つです。
「クラスで3番目にかわいい子だけを集めて作った」
これより恐ろしい言葉が他にありますか?デレステすら無かった時代の発言とはとてもじゃないけど思えません。怖すぎる。
そうなのです。われわれ百合のオタクですら、容姿端麗で性格も非の打ち所のない完全無欠の美人なんざ求めちゃあいないのです。私達が求めているのは関係性とその変化なんです。それがアイドルであれば同期やライバルや努力や挫折の詰まった物語なんです。最初から完璧だったら何も変化がないから見てて面白くないんです。
何より、完璧な人間に対しては邪悪なオタクがマウントを取れません。私は実在する人間に対してこういう感情を抱くタイプでは無いのですが、「○○はこういうところあるからなぁ」とか後方彼氏面する事が出来ないのです。なんで世の男性がAKBとかに熱狂しているのか全く分からなかったのですが、どうして知り合いの女性すら何人かAKBを応援しているのか理解出来なかったのですが、ソシャゲや百合がきっかけでアイドルゲーを通過した今なら私にも理由が分かります。この秋元康というのは本当に恐ろしい人間ですね。先見の明がちょっとおかしいです。
そして凄い人間というのはたいてい多芸なもので、アイドルグループの結成どころかこんな作品まで作れる……。こいつには一体何が出来ないんだ。怖すぎる。着信アリとかよりお前という存在が何より怖いわ。
鑑賞した感想 (2) ※バレ有
さておき肝心の着信アリですが、面白かったです。以下ざっくばらん。
とりあえず真っ先に思ったのは「時代を感じる」……。
みんなむっちゃガラケー使っとる……。いや、ガラケー? 普通のケータイか?
私な……マジでケータイってのを使わずに人生を過ごしたのよ……。今じゃスマホにつきっきりだけど、それは所詮インターネットをやるのに十分なスペックを有するようになったからなのよ……。だからケータイってもんがマジで分からんのよ……。
携帯電話は一応持っているけどかかってくる相手もかける相手もいなかったし電話帳に私を登録してる人間なんて家族くらいですから呪い殺される事は無さそうですね。よかった!(血涙)
中学校は通っていただけで行ってないようなもの、高校は中退したので「普通のクラスの風景」みたいなものがマジで分からないのです。こんな風にみんな携帯を使ってたのか。いや私が生きてた時代のはずなんだけどな……。
暫く呪い殺されるシーンが続く。あー、この着メロが例の。というかお前警察じゃないのかよ。
余談ですが、当時の映画館では上映が終わって照明がつく直前に暗いままこの着メロが響き渡る仕様なんでしたっけ? 赤い部屋みたいな終わり方しますね……。当時観てたら怖かっただろうなぁ。ホラゲ漁り始めたのなんて大学を休学してからの話で、この映画の当時はホラー耐性なんて全然無かったので。それこそ赤い部屋とか震えながら見てましたよ。
しかし今や赤い部屋のラストシーンはポップアップブロックで機能しなくなり、それどころかFlash自体が死んでしまった……。悲しい話です。ホラー的存在も技術の進化と劣化の前には勝てないのです。
さておき。
「これ呪いの対象になった奴が電話帳全部消せば話が終わるのでは?」とか考えてたら思いっきり普通に携帯解約しに行ってて少し笑いました。なんかADSLの申込みのチラシとか店に置いてある。時代だなぁ……。
まぁ逆に言えばそんなんじゃ終わんないよということか。
テレビ局が突っ込んできて渡されてきたケータイに着信が。「良いいいいいいいいいいいいいいいいいなあああああああああああああああこういうのなあああああああああああああああああ」とかテンションが上がってきます。婆さんのラップも絶好調だ。SAY HO! SAY HO!
代理ミュンヒハウゼン症候群という名前を聞いて一撃で理解できた私はWikipediaの読みすぎですね。この話、そういう筋だったんだ……。ただのひたすらな都市伝説怪奇現象モノかと思っていた。
個人的にホラーは具体的な討伐相手のいない作品の方が好きだったりします。場や雰囲気で締めてくる方が好きです。
んで随分とシーンは飛びまして一気に主人公の死ぬ前に行きます。(廃病院の方)。
うーーーわーーーラスボス登場ですか。こういう系統かぁ……嫌だなぁ……嫌いじゃないんだけど、こういう、こういうのは……。もう少し非物理的で超越的な存在であってほしい……。ラスボス登場までの流れは凄い好きだったんだけどなぁ……。
さて討伐完了しまして締めかー、って思ったけど……うーん? 飴と覗き穴恐怖症のくだりが回収されていないな? まだあるのか?
って思ってたら。
ううううううううううううううううううわああああああああああああああああああああああああそっちかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
やられた。完全にしてやられた。そっちかよ。代理ミュンヒハウゼン症候群なのそっちかよ。というかその歳でそれは完全なサイコパスよ。
代理ミュンヒハウゼン症候群と言われたら、映画内で説明があろうと無かろうと絶対にやってるのは親だと思う。誰でも思う。でもそんな事一言も明言されてないわ。完全にやられた。マジで綺麗に騙された。秋元康凄いわ。
そして時計の針はクルクルと巻き戻る。超越的と呼ぶに相応しいサイコパス少女の幽霊が現れ包丁を持つ。こういうの本当に好き。人間は超常現象サマには勝てないのである、そういうホラーが本当に好き。
ラストシーンの解釈はちょっと分かんないところがあったので普通に解説を見ました。なるほどね。
2とFinalどうするかなー。うがー。まぁ原作は小説だしSAWと違って興行作品として世間に迎合して……みたいなことは多分無いだろうから見ようか。見ようかな。
やっぱり日記を書くのって良いですね。誰もこんな文章読んでいる必要なんて無い、ただ書いているだけでとりあえず楽しい。そして書くために何か楽しいものを見ようとする。良い循環です。出来るだけ続けていきたいですね。
近い内に生活習慣が崩壊しそうなので多分その時1回止まると思う。