私です。サムネイルはサムネイルです。当たり前だろういい加減にしろ。
結構チマチマ走っていたゲームだったのですが、遂にクリアが出来ました。
いやーこれは……凄い。
定価2000円ですがウィンターセールで500円。Steamの古典の一つで、定期的に安くなるタイトルではありますが、是非ともという感じです。
Save 80% on Antichamber on Steam
体調報告
前回の更新の後は2日連続で配信してました。あんな配信なのですが、来てくださる方はいつも本当にありがとうございます……。
その後、季節性のあまりにも大きすぎる抑うつ、過眠によって引き起こされる風邪、現実の進捗、等々が折り重なって1週間強の間完全に死亡状態に。うつ病患者にクリスマスも大晦日も年明けも三が日も無いんだよいい加減にしろ。
もう本当に完全に寝たきりとしか言い様がない有様でした。今日も全然万全ではなく、どのくらい酷いかと言うとグラブルのイベントの戦果ガチャがもう3箱開いてます。マジで布団の上でソーシャルゲームしか出来ない……。
Antichamberって何って言われたらAntichamberだよね……
これについては……なんていうか、「どんなゲーム?」って聞かれたら物凄く困るタイプのゲームだと思う。
パズルなのは間違いなくて、でも多分それは、あなたがこれまでに見てきたどんなタイプのパズルとも違う。確実に違う。そしてあまりにも、種類が多すぎる。
でもこれが本当にパズルゲームかと言われると、私は答えるのを躊躇ってしまう。何故ならこのゲームは何もかもが「それそのもの」過ぎるからだ。
「これと似たようなゲームはどこかにありますか?」と言われたら、プレイした人間が100人中100人「無い」と即答するだろう。Antichamberに似たゲームは、もうこの世にAntichamberしか存在しない。どんな枠にも収めることが出来ない。
強いて言えばLayers of Fearのようなトリックはあったかもしれない、だけどそれはパズルとしてさえこのゲームのほんの数種類に過ぎない。何よりの問題として、このゲームをこのゲームたらしめているのは、まさにその体験だ。
プレイヤーは何の説明もなくよくわからないチェンバーにぶちこまれる。目の前にパズルがある。でもその全てが不合理で有り得ない挙動をする。"Antichamber"という名の通り、このゲームは非現実的で非合理的なもので満ちている。
そして解けた時の達成感が凄まじい。
中身については何も言わないし、自分であの世界に行ってみてほしい。こんな体験は500円にしてはあまりにも安すぎるのだから。
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ゲームの成長について
実はこのゲーム、1年4ヶ月程前に買ってあまりに難しすぎてぶん投げてしまったゲームでもある。ただ、どうにかしてクリアしたいという思いはあった。
それから色々なことがあったけど、私は色んなパズルゲームをプレイした。
そしてたまたまふとこのゲームのことを思い出して、「あれ、もう一度やりたいな」と思ってデータを消して最初からプレイしてみた。
するとあら不思議。解法が思いもつかなかったような箇所の数々がスラスラと簡単に解けるではありませんか。
このゲームのパズルは他とは似ても似つかない。だけれど、私はうつ病の療養でずっとゲームを続けていて、そしてその中にはパズルゲームが多かった。
そうしたら、Antichamberのような唯一無二のパズルにさえ、適正が非常に高くなっていた。
それでもこれはAntichamberだから、やっぱりどうしても分からない箇所はあったけど、それでもクリアまでにyoutube等で答えを見た回数は5回無かった。
昔の自分だったら、多分50回は見ないといけなかった。
人間の頭というのは本当に不思議に出来ているものだと思った。
私は結構歳を食ってしまって最近本当に悲しいのだけれど、鬱病による機能低下以外に、あまり脳が老いたと感じている事はない。
それよりはむしろ、自分がしたいことの生活習慣をつけることを心がけた方が良いのだと思う。
それくらいには人間の脳というのは成長を続けるものだし、特に努力を続けていない人間を大量にかき集めて「脳は何歳から老化し始める」なんて見せかけのデータが出たところで、それは結局外れ値になってしまった人たちは全員データから弾かれているわけで、そんなの「筋トレしなければ筋肉は何年でこの程度落ちる」と言っているのと対して変わらないと思う。そして筋トレを続ける人があまりに少なくて簡単に外れ値になってしまうように、脳が老いないように、あるいは昨日よりも良くなるように何かを続けているのなら、きっと脳はいつまでも成長を続けてくれるのだと思う。だからこそワイルズは40歳にしてフェルマーの最終定理を証明したのだし、アカデミアのもっとも碩学たる巨人達は、それこそ肩に乗れるような巨人達は、ほとんどが終生新しい研究成果を出し続けて生きたのだから。あるいは、今この瞬間にも生きているのだから。そんな人達と自分を比べるのは、あまりにもおこがましいけれど、何しろヒトの脳なのだから。
勿論生物学的な限界はあるし、50とかになったら分からないけれど、そんな歳までは多分私は生きていないのだろう。
だからきっと私は頑張れるだけ頑張るのだし、私に出来る全てをするんだ。
あなたが何かをする限り、出来ないことなどなにもないのだから。