※サムネ要素はありません。
情報が多すぎて書ききれないですが、正直情報量が多すぎて多分3週はしないと感想なんて書ききれないと思うんですが……
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
(以下ネタバレ反転)
Masked tweet by @moudameder | fusetter
とりあえずこんな感じ。いやーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
純愛過ぎてああああああああああああああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
純愛結末A(麦END:ビッチだろうと私が貴方を変えてみせる)
純愛結末B(安良岡END:綺麗にフられて終わり)
純愛結末C(えっちゃんEND:結末Bを逃して阻止される。この後どうなるのやら)
そして一つだけ、結末にすらならなかったDルート。モカ。この物語の皮肉。この世界の皮肉。
唯一、本当に本当の意味で純愛であり続けて一切ブレなかった唯一の登場人物であったはずのモカが、最後の最後の瞬間に「乙女」から「女」にひっぱられてしまうという皮肉。
汚れなければ救われない。卑怯にならなければ救われない。乙女のままでは救われない。
乙女として救われたければ女にならなければならない。
この世の全ての女性が抱く不幸。
彼女は最後の最後に勇気を出して汚れることを選んだ。
そして、それが故に一人だけ綺麗な結末を迎え損ねて最も救われないという皮肉。
汚れることを最後まで選べなかったが故に、綺麗な自分の方が不幸になった。汚してもらいたいと思ったその瞬間に汚してもらえなかった。汚してもらえれば純愛が成就したのにずっと綺麗でい続けてきたから。
望んだのに、汚してもらえなかった。
彼女だけは結末を迎えることすらなく全てを終えた。
最悪の皮肉。
登場人物はモカ除いて全員純情ビッチ女。矛盾してると思うかもしれないけど純情とビッチは両立するし、純情だけの自分もビッチだけの自分も同時に存在するし、三者は全部並存する。
ただし男教師と、安良岡が4巻ラスト~5巻中盤で最初にターゲットにしたMOB男除く。あいつらだけは男。
麦は生物学上男だけどどう見ても中身純情ビッチ女。完全に女性の思考で動いている。モカとアレしかけるシーンですら昂ぶり方のタイミングと思考回路がどう考えても女性です。本当にありがとうございました。
安良岡と麦は百合。百合って何だよ(哲学)って感じだけど本当に百合でしかない。麦と女教師はレズ。いやマジで。
私が男という存在に対して抱くどうしようもない隔絶感が少し分かった気がする。(※知り合いとしては普通にみんな大好きだけど)
奴らは恋をしない。
あと6巻で安良岡だけフられた後のえっちゃんのムーブは分かった。分かった気でいた。失恋中の人間に優しくして奪ってしまおうというムーブ。
でもそれが。
諦めるためだなんて。
ああ。
えっちゃんの気持ちが分かりすぎて辛い。
「彼氏が出来たから貴方の事はもう利用できない」。純情な安良岡。
「それがどうかした?」
「絶対に離してあげない」
ああ。
すっごい分かるよ。
だって。私だって。
依存させるつもりだった相手に依存してしまって手を離そうとしたら捕まれて。
こんな私の掌の上で踊り続ける奴なんていくらでも切り捨てられると思っていて。
その純情さに手を離せなくなったことなどいくらでもあったのだから。
私はどっちかというと女教師側。
自分のかわいさをひたすら振りまく純ビッチとしてスタートして。
そのあと純愛を知った、安良岡と逆のルートを辿った人間だけど。
ああ。分かります。
純情な人間であることは他人に自分の存在価値を委ねる行為で。
ビッチであることは自分の存在基盤が確立した上で出来る行為だけど。
どんなに自分の中に自分を確立していてそれを振りまき続けるだけの純ビッチでさえ、
相手に全部委ねて否定されたら殺された気分にすらなるのが恋なのですから。
安良岡は乙女から女になろうとした。
あの女教師に勝つために汚れてでも乙女を叶えようとして。
そしてMOB男一人との駆け引きにすら負けた。というか、そんな事出来るわけなかった。
だって、根が純情だから。
私はビッチだと思っていたけど根が純情だと気付いたのはかなり後の事だった。
というより全ての女性がきっと安良岡なのだと思う。
みんな純情で、みんなビッチなのだ。
この先あの女教師がどう転ぶのか分からない。彼女の純情性は目覚めるのだろうか。
私は作者の掌の上で踊らされる。
我々は作者の掌の上で踊らされる。
全ての女性は作者の掌の上で踊らされる。
この作者は神か何かだろうか。女性という存在をこの世に設計した人物そのものなのだろうか。
あまりにも何もかもが純情ビッチすぎて。
嗚呼神様。これは。これは読むのにあまりにも酷過ぎる本です。